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なかなかよい中国のコメディ映画

4年ほど前から、引退後に向けた楽しみの一つとして中国語をラジオ講座で学んでいます。で、中級編の「ステップアップ中国語」で、昨年の秋と今年の春に、映画『こんにちは、わたしのお母さん』を教材として使う講座がありました。映画の台詞を教材にするなんて、なんだか昔の『百万人の英語』を彷彿とさせ、なつかしい気分になりますね。もちろん、映画の台詞なんてさっぱり聞き取れませんが(苦笑)、それでも効果音などもあって、臨場感たっぷりの実践向き講座という感じでした。

取り上げられこのた映画、原題が『 你好,李焕英』(ニーハオ、リー・フアン・イン)というもので、中国で大ヒットしたコメディ映画です。 でもこれ、劇場公開はとっくに終わり、NHK本体では未放映で、全体像がわかりません。ところがこれ、wowowオンデマンドで7月31日まで見られるようになっていました。おお〜、なんと締め切りぎりぎりに飛び込みセーフでした(あ、でもyoutubeでも見られるみたいです)。

コメディとしては、結構ドタバタ系で、ギャグがちょいと古い感じなのですが(笑)、どこか憎めない主人公(監督本人のようです)の奮闘ぶりや、80年代の時代設定などが相まって、それなりに見れる展開です。そして終盤は、なんというか、普遍的とも言えるノスタルジーたっぷりの感動作になっていきます。

そのシフトチェンジに一役買っているのが、末尾で流れる主題歌ですね。 李焕英は主人公の母親なのですが、若き日の母親を演じた女優さんが主題歌を歌っています。

萱草花ってわすれな草なんですね。 うーん、これはもっていかれますね〜。母親から娘への思いを歌った名曲です。作曲は日本の方なのだとか(追記;なんと、この日本名は、中国人作曲家の、この映画用のペンネームだったのだそうです!)。それからエンドクレジットの一番最後に流れる曲もとてもいいです。こちらは夫婦の機微を歌い上げたような歌詞ですね。